小田原城が熊本地震支援 8月11日は天守閣入館料相当額を寄付

この記事にはPRが含まれます。

小田原城で、熊本地震の被災地を支援する募金活動が始まりました。

天守閣入口とNINJA館チケット売り場には募金箱が設置され、観光で訪れた人も気軽に支援へ参加できるようになっています。

8月11日には小田原城天守閣の入館料相当額が、熊本県の被災者支援のために寄付される特別な取り組みが実施されます。
「何か力になりたい」という思いを、観光を楽しみながら形にできる一日です。

また、この日だけでなく、8月中のいずれか1日にも天守閣の入館料相当額を熊本城の復旧支援として寄付する計画が発表されています。
お盆休み前後(8月8日〜16日)の期間から1日を選んで実施される予定で、こちらも熊本城の復旧に役立てられます。

この記事では、小田原城で行われている支援の内容と、熊本城とのつながり、小田原城自身が歩んできた災害の歴史について紹介します。

小田原城で熊本地震支援の募金箱を設置

募金箱は、小田原城址公園内の2か所に設置されています。

・天守閣入口のチケット売り場カウンター
・NINJA館チケット売り場カウンター

正面左側、階段を上った先に、募金箱のあるチケットカウンターがある
天守閣に据えられた募金箱
こちらはNINJA館。中に募金箱がある

どちらも施設を見学しなくても募金だけ利用することができます。(※筆者が2026年8月に現地で確認)

観光で訪れた方が、無理のない範囲で支援できるよう配慮された取り組みです。

観光地だからこそ、多くの思いを届けられる

小田原城は、小田原駅から徒歩圏内というアクセスの良さから、一年を通して国内外から多くの観光客が訪れます。

夏休みには家族連れも多く、NINJA館や天守閣は子どもたちでにぎわいます。

こうした多くの人が集まる場所に募金箱を設置することで、「少しだけでも支援したい」という気持ちを自然に行動へ移すことができます。

一人ひとりの善意は小さくても、多くの人が訪れる観光地だからこそ、大きな支援へとつながっていきます。

熊本城と小田原城には深い縁がある

今回の支援には、熊本城と小田原城が長年築いてきたつながりが根底にあります。

江戸時代には、熊本藩主・細川忠利と小田原藩主・稲葉正勝が親戚関係にあり、交流が続いていました。また、小田原で大きな地震が発生した際には、熊本から見舞いが届けられたという記録も残されています。

さらに現在の両城の天守閣は、建築史家・藤岡通夫氏の設計によって復興されたという共通点があります。

城を中心に発展したまち同士として、これまでも情報交換や研修などを通じて交流を続けてきました。

こうした歴史的なつながりがあるからこそ、小田原城は熊本を「遠い地域」ではなく、同じ城を持つ仲間として支援しています。

小田原城もまた、自然災害を経験した城

小田原もまた、大きな災害を経験したまちです。

1923年の関東大震災では、市街地は壊滅的な被害を受け、小田原城でも石垣が崩れ、多くの城郭施設が損傷しました。

現在も天守閣の裏手、二宮報徳神社側には、度重なる震災で崩れた石垣の一部が保存されています。

崩れた石垣。中央のイラストの形をしていたものが崩れたとすると、とても恐ろしい

整備された天守閣だけを見ていると気づきにくい場所ですが、その石垣は災害の恐ろしさと、そこから立ち上がってきた人々の歩みを静寂の中に伝えています。


小田原城天守閣のそばには子ども遊園地があり、長年多くの子供を楽しませてきました。

しかし、ここも近年の自然災害による斜面の崩落の影響を受け、現在は残念ながら休園が続いています。

子供遊園地は休園し、子供の声が聞こえなくなって久しい

小田原城址公園は美しい観光地である一方、自然災害と向き合ってきた歴史を今も残す場所でもあります。

NINJA館や天守閣を訪れた際には、ぜひ裏手にある子供遊園地、崩れた石垣にも足を運んでみてください。

動かなくなったもの・壊れてしまったものの語る声は、ダイレクトに私たちの心に響き、大人だけでなく子供の心にも何かを残すでしょう。
復興した天守閣と震災の傷跡を見比べることで、「災害の記憶を受け継ぐこと」の大切さを感じられるはずです。

小田原市も、大規模地震の発生が懸念される地域です。
公式発表でも「決して他人事ではありません」としており、自らも災害への備えが必要な地域だからこそ、熊本への支援を決めたことが伝わってきます。

訪れることが支援につながる

天守閣からは相模湾を見渡せる

8月11日は、小田原城天守閣の入館料相当額が熊本地震の被災者支援として寄付されます。

また、11日以外にも、8月中のいずれか1日の入館料相当額を熊本城の復旧支援として寄付する取り組みが予定されています。

夏休みに小田原城へのお出かけを予定している方は、この日に訪れることで、歴史ある城を楽しみながら被災地へ思いを届けることができます。

募金箱での支援はもちろん、訪れることそのものが支援につながる——そんな取り組みが、小田原城で行われています。


熊本県への寄付は、あらゆる形で行うことができ、ふるさと納税でも行うことができます。
この寄付には返礼品がないことにご注意ください。

小田原城へお出かけの際は、こちらの記事もご参考になさってください。→小田原城の正規登城ルート完全ガイド|小田原駅から天守閣まで写真で迷わず歩ける

タイトルとURLをコピーしました