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開成町にある「あじさいの名所」。
名前はよく聞くのに、実際どんな場所なのかは行くまで想像がつきませんでした。
この記事では、あじさいまつり期間中に実際に歩いたときの空気感や、会場の様子、アクセスの流れをまとめてご紹介します。
開成にお出かけを考えている方は、是非参考になさってください。
■ 開成あじさいの里へのアクセス
- あじさいまつり期間中の最寄り駅 ・小田急線 開成駅(西口からシャトルバス運行)
- あじさいまつり期間以外、シャトルバス運行時間以外の最寄り駅 ・新松田駅(箱根登山バスを利用)
- 車の場合 ・東名高速道路「大井松田IC」から車で約10分 ・臨時駐車場あり(期間中のみ開設)
- 2026年は公共交通機関を利用して行くと、瀬戸屋敷の入園料が安くなる特典がありました。
開成の改札をでたら、笑顔で迎えてもらえる
開成駅の改札を出ると、すぐ目の前に案内テーブルがあり、係の女性が二人座っていました。
パンフレットをお願いすると、数種類の中から一つを選んで手渡してくれ、「行ってらっしゃい」と笑顔で送り出してくれました。
西口から出ると、広いロータリーの左側がシャトルバス乗り場です。
ここでも係の男性が手を挙げて「あじさいの里はこちらです」と案内してくれます。
これなら初めてでも迷いません。
バスは240円、運賃先払いです。
PASMOも使えて、これもタッチした瞬間に前払いで支払い済みになる仕組みでした。


発車まで少し時間があったので、もらったばかりの地図を開くと、中には見どころのひとつである瀬戸屋敷の入園割引券が挟んでありました!

平日の昼、空は薄曇り、バスは八割がた席が埋まった状態で出発しました。
シャトルバスで約15分、あじさいの里へ
箱根登山鉄道のシャトルバスは、のどかな住宅地を通ったかと思うと、交通量のある道路を横切りながら進み、約15分で終点の臨時駐車場に到着します。
駐車場は会場から少し離れていますが、係の方が数名いて、ここでも「いってらっしゃい」「楽しんできてくださいね」と声をかけながら待機していてくれるので、初めてでも安心です。
バスの乗客の会話から、リピーターが多い場所だと感じました。
歩き慣れている人が多く、迷わず会場へ向かっていくので、それについていきます。
駐車場からはあじさいまつりの入り口までは、徒歩5分ほど。
道は平坦で、住宅地の間を抜けると、視界がすーっと開けてあじさいの里が現れます。

会場に着くと、あちこちにあじさいが咲き、すでに散策を始めている人々の姿が見えます。
ただ、初めて訪れるなら、まずは入口のゲートをくぐるのがおすすめです。
開成町のこのあたりは平坦で見晴らしがよく、どこを歩いても気楽に見て回れそうなのですが、広いぶん「あれ?今どこだっけ」となりがちだからです。
ゲートから進むと、あじさい池や瀬戸屋敷をめぐりながら、自然と会場を一周できる動線ができています。

花から花へ、あじさいの柔らかな色の移ろいを楽しむ
会場内は、田んぼや茶畑のあぜ道に沿って、さまざまな品種のあじさいが植えられています。
風に揺れるまだか細い早苗の緑に、パステルトーンのあじさいが添えられる風景は、何気ない日本の田園を夢の世界のように変える美しさです。
あじさいというのは原産国が日本なのだそうですね。
本来は山間の日陰地に育つ性質ですが、開成町では工夫を重ね、手をかけて、こうした日当たりのよい場所に見事に馴染ませています。
その、元来の土地へのなじみの良さと、本来ならここにはありえない不思議さがあいまって、どこか現実と非現実の境目のような風景になっているのかもしれません。


整然と刈り込まれた茶畑の向こうには、足柄山地と箱根外輪山。
遠くには丹沢山地の山も顔をのぞかせています。
晴れていれば、富士山もしっかり見えるそうです。
このパッとひらけた感じ、そして水も緑も豊かな様子が、この辺りの土地の魅力と言えます。

道は舗装されていて平坦です。
雨の日でも歩きやすく、車いすの方も多く見かけました。
道幅も広く、3〜4人が話しながら歩けるくらいはあるでしょう。
ところどころに休憩所やベンチがあり、温室を活用した休憩スペースもありました。



開成ブルーの色の変化を楽しむ
開成町には、ここでしか見られない特別なあじさいがあります。
その名も、町のオリジナル品種「開成ブルー」。
開成町の花はあじさい。
町のロゴマークも、淡いブルーの花びらを組み合わせたデザインになっています。
そのロゴの色と同じように、開成ブルーもまた、咲き始めは白に近い淡い青、そこから徐々に深い青へと変化していくのが特徴です。
白から青へと移ろうその色合いは、驚くほど繊細で、同時に鮮やか。
ひとつの株の中に多色のハーモニーが響きあい、のぞき込めば、まるでたおやかな時間の流れそのものが宿っているかのようです。


開成ブルーの色の変化は、単に白から青ではないようです。
写真のように、黄色、黄緑、紫と複雑な色の階層を持ちます。

あじさいまつり会場とあじさい池
あじさいまつりメイン会場・あじさい公園にある「あじさい池」では、水面を満たす花の色が美しく、写真を撮る人が多く集まっていました。

寄り道スポット:瀬戸屋敷
あじさい池から歩いて12分ほどで、瀬戸屋敷に着きます。
瀬戸屋敷は、江戸時代にこの地域の名主を務めた瀬戸家の屋敷として建てられた、築三百年の建物です。
あじさいまつりの期間だけでなく、ひな祭りなど季節ごとの催しも行われていますが、長い年月を経た建物そのものの落ち着いた雰囲気を味わえるのも魅力です。
駅でもらった割引券をつかったところ、300円の入園料が200円になりました。



カフェハッコで一休み
瀬戸屋敷の敷地内にはcafé hacco(カフェハッコ)という小さなカフェがあります。
あじさいに惹かれて歩きまわり、すこし疲れたので、ここでひと休みすることにしました。
平日の午後三時頃だったこともあり、軽食はすべて売り切れていました。
お腹はすいていたものの、この時間帯は食べ物が残っていないこともあるようです。
代わりに注文したのが「あじさいサイダー」(650円)。
バタフライピーを使ったドリンクで、味はおなじみのサイダーの味でした。
飲みながら透明から薄紫へ移ろう色の変化を楽しめるもので、青い氷がグラスの中で涼しげに揺れる様子は、確かにあじさいの花のようでした。

■ あじさいまつりの基本情報
開成あじさいまつりは、毎年初夏に開催されるイベントです。
東京ドーム約3.6個分の広大な水田地帯に、約5,000株の多様な品種の紫陽花が、地元ボランティアの手によって育てられています。
開催期間は年によって変わるため、最新の情報は開成町の公式サイトや観光案内をご確認ください。
※お目当ての買い物や食べ物がある場合は、午後には売り切れてしまうこともあるので、早めの来場がおすすめです。
あじさいギャラリー
ここからは、開成の美しいあじさいをご覧ください。
どれも開成町の住民が、心をこめて育てた花です。



















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まとめ。また来年も歩きたくなる、開成あじさいの里

開成あじさいの里の魅力は、田園の中をあじさいに沿って歩く、その素朴さにあるかもしれません。
町の人が力を合わせて運営している雰囲気は、安心できて、一歩、一歩と進むたびに、心と体のどこかにあった凝りが、ゆっくりほどけていくような不思議な感覚をくれます。
帰りのシャトルバスが発車するときには、係の人たちがまた笑顔で手を振ってくれていました。
柔らかな色彩につつまれたこの旅で、その何気ない一瞬は強く心に残りました。
田園の中に優しい夢を見る、夢の中にそこに暮らす人の心を見る、
開成あじさいの里は、また来年も、戻ってきたくなる場所でした。


