相鉄線で遊ぶ!東京から行ける“面白い駅”かしわ台の不思議な構造にびっくり

※この記事はPRを含みます。

東京方面から相鉄線で神奈川に直通できるようになって以来、沿線へ気軽に出かけられるようになりました。
そんな相鉄線で行ける場所は、ショッピングモールや公園だけではありません。

「駅そのものが面白い」場所もあるんです。

この記事では、相鉄線の七不思議に絶対ランクインしそうな面白い駅・かしわ台についてご紹介します。

衝撃がすごすぎる。ケーキを買いに行っただけなのに

相鉄かしわ台駅、それから隣のさがみ野駅の近くには、どちらからもアクセスできるロリアン洋菓子店というケーキ屋さんがあります。
この洋菓子店ですが、いつもは桜並木の穏やかな道が続く、さがみ野駅から行っていました。

でもたまには、かしわ台からのルートも歩いてみようと思い、気軽に降り立ったことから、思わぬ体験をすることになりました。

「えっ、何この駅……」

どこから出るの…?それは奇妙で、白昼の夢に迷い込んだような体験でした。

かしわ台ホームは一見してごく普通

かしわ台は、相鉄線の終点「海老名駅」のひとつ隣です。
開発が進む海老名駅とは印象が異なり、実用性に徹したような静かな普通のホームです。

駅というものには、出口が複数あることもありますが、大抵の場合、人の流れについて行けば出口は自然と見つかるものです。

目的のケーキ屋さんは、事前の下調べによるとかしわ台東口から近いようでした。

ケーキを買いに初めてかしわ台に降り立ったこの日、下車した人はことごとくホーム中ほどのエレベーターや階段を上がっていきます。

ちらりと「東口こちら」と書かれた案内を見たものの、ここもひとつの改札から左右に分かれるタイプなのだろうと安易に考え、人の流れについて上がっていったら——

そこには「西口」としか書いてありませんでした。

おや、間違えた。
知らない駅で気が大きくなっていた自分を反省しつつ、再びホームへ戻ります。

カードで東口は出れませんニャン

西口改札手前で間違ったことに気づき、また階段を下りました。
改めて案内表示をまじまじと見ると、東口はどうやらホームの先の方にあるようです。

この先に出口があるらしい

ホームは既に誰もいませんが、案内を頼りにテレテレ進むと、端の方に階段が見えてきました。

あったあった、こんな辺境に東口があった、とほっとして、ホームから続く跨線橋の階段を上がると、上り切ったところにそうにゃんのポスターが。

かわいく「ありがとうございますにゃん!」と迎えてくれています。
一人きりで誰もいないホームと階段を進み、少々不安だったところへ、嬉しい登場と思ったのもつかの間。

せめて”そうにゃん”が、階段下にいてくれたら

「東口ではタッチ決済をご利用いただけません。西口をご利用ください。」

え?
PASMOじゃダメなの?
切符じゃないと出られないの?
無人の切符回収箱があるってこと?

と、つい最近寒川神社へ相模線で行った記憶がよぎり、混乱します。
(※相模線ではPASMOも使えますが、記念に切符を欲しい時などに、突然無人駅だと知ると戸惑うことがあります)

東口には駅員さんがいないと書いてあり、誰かに尋ねようにも他の利用客もいません。
出れるかどうか試してみればいいのでは?とちょっと先をのぞいても、出口の構造もよくわかりません。

これはやはり西口から出るしかないのかと思って、また西口へ向かいました。

御用の方はボタンを押して駅員さんとトンチ

事前に調べると、西口からロリアン洋菓子店へ行くルートは少し複雑。
西口まで来たものの、できれば東口から徒歩4分のシンプルルートで行きたい。

あきらめきれず、西口改札で駅員さんに聞こうと思ったら、こちらも窓口なし。
「御用の方はボタンを押してください」と書いてあります。

西口も駅員さんの姿は無し

ボタンを押すと、モニター越しに駅員さんが登場。

PASMOを見せて
「これで東口から出られますか?」
と聞くと、

駅員さんは少し首をかしげて、
「西口から入って東口から出たいんですか?」
と不思議そうな質問。

そんな奇妙な行動をする人もいるのかと思いつつ、
「いえ、駅から出たいだけです」
と答えると、

駅員さんはやや間をおいて「どうぞ、出られますよ」
とあっさり。

タッチやカードという言葉から、すっかり切符以外はダメだと早合点してしまっていましたが、どうやら“カード”というのはいわゆるクレジットカードのことだったようです。

PASMOやSuicaなどの交通系ICカードは問題なく使えるとのこと。

「それならそう書いてくれればいいのにニャン…」
と思いながら、再びホームへ戻り、とぼとぼ東口へ向かいました。

だから東口改札どこ!?

そうにゃんの目が、なんだか今度は笑ってないような気がしつつ跨線橋の階段を下りましたが、そこでまた衝撃を受けます。
改札らしきものが、影も形も無いのです。

かわりに目の前には、ただただ続く長い通路。
その通路の横には玉砂利が敷かれ、灯篭まである“謎の脇道”が現れます。

そこにあるべきものが見当たらず、無くてもいいはずのものがある不自然さ。

ええ…⁉東口って書いてあるけど、進んでいいのかわかりません。だって横にお庭みたいなのがあるよ…

「パラレルワールド……」

こんな時でも、ふらふらっと足は意味もなく、その庭園風の謎の脇道に向かいます。

頭の半分ではこの状況を見極めたいと考え、また同時に「引き返すことを知らず、人はこんなふうに神隠しにあうのかもしれない…」と思いました。

なんだか気が遠くなりかけたところに、向こうから若いパラレルワールドの住民がやってきたので、

「あの、すみません。このまま行けばピッとタッチするところにたどり着くんでしょうか…?」

と聞いてみると、

「は?……ああ、ありますよ」

と、現代日本語で答えてくれました。

改めて周囲を確認すると、看板には東口(310m)と書かれていました。

310mという案内だけで進むには、少々無理がある気がするのは私だけでしょうか。
このどうしようもない一本道は、暗い雨の夜には本当にどこかへ迷い込みそうな気がします。

人はいないけれど、ところどころ駅員さんに通じるボタンがある

長い通路の先には、温かみのあるかしわ台駅舎が待っていた

ようやく、かしわ台駅の東口に到着しました。

暗く長い不安な通路とは打って変わって、東口は明るくて、とてもきれい。
改札にたどりついた瞬間、よその町の駅舎なのに、我が家に着いたかのような安心感がありました。

けれどこの安心感が、逆にたった今経験したことの奇妙さを浮き立たせるのです。

外観も家みたい。家で、夢から覚めたみたい。

かしわ台駅のこの構造を知らないまま訪れると、あまりに強い衝撃を受けます。
普段何という事もなく相鉄線で通過してきた一つの駅に、こんな秘密が隠されていたとは。

かしわ台、恐るべし。

ケーキを買いに来ただけなのに、いきなり異世界に迷い込むような、ちょっとこわおもしろい体験でした。

ここから目的のロリアン洋菓子店へは本当にすぐ。
徒歩6分ほどで到着します。

駅の中でずいぶん無駄足を踏んだ上に、あやうく異次元へ迷い込みそうになりましたが、ロリアン洋菓子店へ行くルートとしては、やはりかしわ台西口ではなく東口がいちばんシンプルでした。

ロリアン洋菓子店は黄金のモンブランロールや、バタークリームケーキで有名です。気になる方はこちらのレビュー記事をご覧ください。→黄金のモンブランロールはどんな味?ロリアン洋菓子店で購入してみた感想

かしわ台西口、車両センター

かしわ台駅西口

せっかくですので、相鉄かしわ台駅のもう一つの見どころをご紹介しましょう。
西口にある車両センターです。

西口を出てすぐの跨線橋からは、相鉄の電車が並ぶ車両センターを眺めることができます。その橋を渡り終えたところに車両センターの入口があります。

沢山の車両と、整備されている様子も見ることができる

路面に関係者以外立入禁止と書いてありますが、実際は門の左にある守衛所で申し込むと、その守衛室の裏手にある機関車を見学させてもらうことができます。

蒸気機関車両は下から見るだけですが、客車は連結部分に上がって中を覗くことができます。

3号蒸気機関車。信号機の傍に停められて、今も走る夢を見ているよう
レトロで素敵なハ24号客車

また、入り口や機関車の傍には、職員さん手作りのかわいいそうにゃんが、ところどころで歓迎してくれていました。

そうにゃん、さっき文句言ってごめんね

※見学方法や対応状況は変更される可能性があるため、訪問時は現地の案内に従ってください。
相鉄線の情報は以下の公式サイトからチェックすることができます。

まとめ、相鉄かしわ台駅にびっくり

相鉄線のかしわ台駅は、一見するとごく普通のローカル駅ですが、実際に歩いてみると大変独特な構造をしています。

特に何も知らずにこの駅へ降り立つと、その衝撃はちょっとしたパラレルワールドに迷い込んだような感覚があります。
とまどっている自分と、そこですでに当たり前のように暮らしている地元の人たちとのズレが、あの長い通路で浮き彫りになるのです。

…いかがでしょう。
東京からも直通で大変便利になった相鉄線に乗り、この奇妙な体験をしに神奈川へ訪れてみては。

最後に西口のコンビニで買ったそうにゃんのポストカードをご紹介します。