小田原で栗拾い? 秋のお菓子を探して歩く

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栗菓子が食べたい。

毎年9月になり、空気の中に涼しさが混じるようになると、決まってそう思います。

けれど実際には、スーパーで見かける秋パッケージのお菓子を眺めるだけで終わることが多く、栗のお菓子をじっくり味わう機会はあまりありませんでした。

そこでこの秋は、全力で秋の栗菓子を探しに小田原の町を散策して歩くことにしました。

老舗・菜の花へ。秋らしい栗菓子を求めて

菜の花は小田原を代表する老舗。和菓子だけでなく、カフェや器などの暮らしの道具、ギャラリーも展開していて、町の文化スポットのような雰囲気があります。

名前は春らしいのに、並んでいる商品の中には「月のうさぎ」「焼きモンブラン」など、秋を思わせるものが充実しています。

まだまだ残暑も続く中、あてもなく散策するのもどうかと思ったので、小田原での栗探しは、まずはこの菜の花に行くことにしました。

店舗は駅の東西自由通路、駅前地下街、ラスカ、ミナカなど複数あり、どこもとてもアクセスが良くなっています。
今回はそれぞれの販売所を「花から花へ」と軽くのぞきつつ、最終的に小田原城からほど近いどらやき屋・菜の花へ向かい、秋らしい栗菓子をいくつか購入してきました。

どらやき屋・菜の花

どらやき屋・菜の花は東海道沿いにあり、あちこちに展開している菜の花の中で「どらやき屋 」として知られています。
品ぞろえの豊富さはもちろん、店内ではどら焼きを焼いている様子を見ることができます。

車で走っていても目立つ外観なので、近くに行けば見つけやすいお店です。

買ってみた栗菓子たち

今回購入したのは以下の6種類。

  • 栗どらやき 420円
  • 月のうさぎ 360円
  • 月の黒うさぎ 360円
  • パリパリ焼きモンブラン 480円
  • 栗パイ 330円
  • 栗きんとん(5個入り) 1,800円

全て2026年9月2日の税込み価格です。

栗きんとんはバラ売りがなかったため箱入りを。この箱は紙でなく木箱で、一つずつのきんとんは小さく、高級な贈答菓子かと思いましたが向学の為に購入しました。

その他はすべてバラで購入しました。
この他に紙袋が欲しかったので、30円(袋サイズ中・小、税込み)かかりました。

実際に食べてみた。菜の花の6種類の栗菓子を食べ比べ

購入したお菓子は、食べてみるとどれも栗がまるごと入っていて、大満足の内容でした。

ひとつずつご紹介します。

栗どら焼き

こちらの写真、小さく見えるがどら焼きは大きい

生地はケーキのようにふんわり、栗はしっかり目の食感、栗が入る分餡子は量が控えめなので、全体としての甘さがちょうどよい感じでした。

作りたてだからなのか、包装を開けた瞬間、香ばしい香りが広がります。
表面には栗の焼き印が押されていて、断面全体の厚みはなんと4cmもありました。

手に持ったときの柔らかさがケーキみたい

中には栗がまるごと一粒、真ん中に収まっています。
これくらい大きなお菓子だと、誰かと分け合って食べることもあるでしょうから、中の栗まできれいに半分に分けられるのはナイスです。

月のうさぎ・月の黒うさぎ

まんまる、かわいい。表面の感じも月みたい

月のうさぎは公式サイトによると、満月にあわせて誕生した秋にぴったりのお菓子。
開けてみると表面が独特の生地で、結構大きいお菓子だと感じました。

ナイフで切ると、やっぱり中には栗がまるごと一粒。

月の黒うさぎは渋皮つきで、麦こがしの風味と合わせて、控えめな甘さです。

ただ、大きいので誰かと半分にしても良さそうです。
これもきれいに等分でき、手で持って食べやすいお菓子です。

焼きモンブラン

高さのあるモンブラン。二日目でもこんなにきれい

宣伝をよく見かける人気商品ですが、今回初めて購入しました。

皮がパリッとしていて驚きました。

実は購入の翌日に開けたのですが、粉砂糖は包装に接していた部分が少し押されていた以外、全体的にきれいなままで、皮の食感もばっちり残っていました。
もちろん当日ならもっとパリッとしていたのかもしれませんが、一日おいても全く問題ないと感じました。
これなら誰かへのお土産にも良さそう。

もちろん栗はまるごと一つ入っています。

小さなお菓子で480円と安くはありませんが、和菓子と洋菓子の間のような絶妙な風味で、ケーキを食べているような贅沢感があります。
個人的にはとても気に入りました。

ただしこれはシェアには不向き。割ると崩れてしまうので、一人でじっくり味わうのがお勧めです。
また、もしお茶菓子などで供する場合は、粉砂糖や皮がこぼれやすいお菓子です。

おいしい。秋の贅沢に是非一人で一個食べたい

栗パイ

栗パイは賞味期限がおよそ一週間ありました。もし、すぐ渡せそうにない人へのお土産にするなら、ちょうどいい日持ちです。

パイと言ってもこちらはサクサク感はなく、皮はしっとり系です。
これもまた栗が一粒まるごと入っています。

小豆あんと皮の間が空いているので、切ったり分けたりしていると、すこし崩れるかもしれませんが、だいたいきれいに等分できます。

こちらも渋皮栗で、栗の味に力強さを感じました。

栗きんとん

季節販売の商品です。
今回購入した中で唯一、要冷蔵の商品で、持ち帰る為に小さな保冷剤をひとつつけてもらいました。

細長い木の箱の蓋には、金の文字で「栗きんとん」と書かれています。
開けると紙に包まれたお菓子が五つ、しっかりとビニールで包装されて入っていました。

賞味期限は意外に長く、購入日から9日先でしたが、中の袋を開けたら二日以内に食べきるように書いてありました。

4cmほどの丸いお菓子。上下は少し平たくおさまりが良くなっています。
原材料は栗と砂糖のみ。

食べてみると舌触りが大変滑らかで、味わいは「ザ・栗」。
食べた後も口の中に栗独特の余韻が残ります。

中までとても滑らか

これは贈り物としても上等です。
栗以外の何物でもない。まさに求めていた秋の味覚でした。

菜の花の栗菓子はどこで買える?

駅の菜の花商品販売コーナーの前に立つ男性。右上には月のうさぎの看板もある

菜の花は小田原駅とその周辺に複数店舗があります。

ただ展開される品物や営業の形態には違いがあり、菓子販売でも並んでいる商品は、店舗ごとに完全に同じではありません。

どんな用途でどのようなものを買いたいかによって、たずねるショップを選んだ方が好みのものを探せると思います。

駅の東西自由通路の販売所
箱入りの和菓子が中心で、バラ売りは少なめの印象です。小田急線改札の目の前なので、おみやげとして購入するのに便利そうです。

ラスカ小田原・ミナカ小田原
菜の花のお菓子を取り扱う販売拠点があります。今回訪れた際にも、バラ売りを含めそれぞれ違った商品が並んでいました。

ハルネ小田原
カフェと生活の道具販売を展開しています。器などの買い物をしたり、カフェでイートインを楽しめるお店です。

どらやき屋・菜の花
どら焼きを焼いている様子が見られ、品ぞろえも豊富。
大きなどら焼きの写真や賑やかな旗が目を引き、東海道に向かって開かれた造りで入りやすいお店でした。

小田原城側から来ると、右手に大きなどら焼きの看板が迎えてくれる
回り込んで反対側から撮影した写真

平日の午後でも、サラリーマン風の人、近所の方らしきおじいさん、観光客か地元の女性の二人連れなど、途切れることなくお客さんが訪れていて、地元にも観光にも愛されている様子が伝わってきました。

本店へは、小田原城の学橋正面の路地を入り、大通りに出たら歩道橋を渡ってさらに直進します。
城から見ると三の丸ホールの向こう側あたりになります。

右の赤い橋が学橋。その前の道を入る。
路地に入ったら大通りまで直進

散歩がてら行くのに遠くないと感じましたが、途中大きな歩道橋を越えますから、小田原駅から徒歩だと20分くらいはかかりそうです。

大きな道に架かる大きな歩道橋からの眺めは楽しいですが、階段がきつい方はすこしだけ横に回り込んで、横断歩道を渡る方がいいかもしれません。

歩道橋の上から見下ろすと、右前方に菜の花の緑色の看板が見える

海に近いこともあり、この古い歩道橋は錆びています。
歩きながら時折、かすかな潮風を感じることもあります。

下の写真はもう一つ先の歩道橋の上から、振り返って店舗を見たものです。
このあたりの道はまっすぐで、正面には来るときに渡った歩道橋の向こうに、小田原城天守閣が見えています。

黄色い矢印がどら焼き屋・菜の花。道はまっすぐで、青い矢印の先には小田原城天守閣が見える。

小田原城周辺の観光に関しては、こちらの記事もお勧めです。→小田原城の正規登城ルート完全ガイド|小田原駅から天守閣まで写真で迷わず歩ける

小田原の街を歩けば、まだまだ秋のお菓子が見つかりそう

駅前だけでも複数の販売拠点があり、和菓子だけでなくカフェや生活の道具まで展開している菜の花。

それぞれの店舗では、年齢も雰囲気も異なるスタッフさんが、ラインナップの状況やどらやき屋・菜の花の場所、ギャラリーの定休日、器の紹介などを、案内カードを添えながらにこやかに教えてくれました。

本店では男性のお客さんも多く、平日にもかかわらず入れ替わり立ち代わり人が訪れ、楽しそうに品物を選んでいました。

今回の「小田原で栗菓子を集める旅」は、同じお店に集まるさまざまな笑顔に出会う旅でもあったように思います。

小田原には、まだまだ秋のお菓子を扱うお店がありそうです。
今回は菜の花だけで6種類も見つけましたが、これで終わりではありません。

菜の花の栗菓子はまだ他にもあり、バラ売りしていない商品もありました。
一度に全部は食べきれないので、今回は購入を見送ったものもあります。

これからも小田原の町を歩きながら、栗、さつまいも、かぼちゃ……と、考えるだけでもワクワクする秋の味を探していく予定です。


神奈川の秋をゆっくり楽しむなら

紅葉が美しくなるこれからの季節、神奈川を旅行するなら、箱根へも鎌倉へも行きやすい小田原に泊まるのもおすすめです。

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